物価や燃料費の高騰により、家計の見直しや節約方法を検討されるご家庭が増えています。
家計の見直しが必要だとわかっていても、なにから手をつけたらいいかわからないですよね。
時間がない人なら、まずは大きく節約できる「固定費」の見直しがおすすめです。
この記事では、固定費の見直し方法や家計管理を続けるためのポイント、やってはいけない節約方法をご紹介します。
家計のプロであるFP視点からのアドバイスもあるので、ぜひ参考にしてみてください。
時間がないからと後回しにせず、無理なく節約する方法を一緒に模索していきましょう。
一番節約できる「見直し効果が大きい固定費」ベスト3
今回、くらしのいいもの研究所では、現役で活躍されているFP(ファイナンシャルプランナー)/IFA(ファイナンシャルアドバイザー)の9名に、アンケートを実施しました。
代表的な固定費を5つ挙げ、その中から「見直し効果が大きい固定費」の第1位〜第3位まで選んでもらいました。
(「1位:3pt、2位:2pt、3位:1pt」のポイント制を採用し、獲得ポイント数の多い順にランキングしました。
ネット調査は、2023年10月20日に実施。)
「なかなか家計を見直す時間が取れない!」という方は、それぞれの固定費の見直し方法とFP/IFAさんからのコメントを参考にしてみてください。
見直し効果が大きい固定費 第1位【保険】
見直し効果が大きい固定費として第1位になった「保険」。
人生で2番目に大きな買い物と言われる「保険」の見直しは慎重に行いたいですよね。
見直したばかりに、万が一のときの保障が足りず、困ってしまうことも。
必要な保障を確保しながら節約できる、保険の見直しポイントを「生命保険・損害保険・貯蓄型保険」に分けてご紹介します。
生命保険
生命保険とは、自分や家族を守る「生活保障」の手段です。
(引用:生命保険文化センター)
生命保険の仕組みは下記の通りです。
主契約 + 特約
主契約は主に死亡保障があるもの(定期保険・終身保険など)
特約は医療保障や介護保障、就業不能保障などさまざま。
見直しポイントは主に4つ。
- 保障内容
- 保障金額(満期金・解約返戻金を含む)
- 保障期間
- 保険料
まずは今のライフステージにあった保障内容かどうかを確認することがポイント。
保険の見直しで大切なことは「必要保障の最適化」です。
どの保障が必要かわからない場合は、担当営業さんへ相談したり、保険見直しの無料相談などを活用するとよいでしょう。
損害保険
損害保険とは、偶然の事故によって生じた損害額に応じて保険金が支払われる保険のこと。
(引用:日本損害保険協会「そんぽのホント」)
主に次の保険のことを指します。
- 自動車保険
- 火災保険
- 地震保険 など
自動車保険や火災保険は、多くの家庭で加入しているでしょう。
見直しポイントは主に2つ。
- ライフスタイルに合った保障選び
- 保険料の比較
各家庭ごとに必要な保障は異なります。
必要としている保障をまずは洗い出し、現在加入している保険の見直しを検討しましょう。
そのほか貯蓄型保険など
貯蓄型保険とは、主に次の保険のことを指します。
- 学資保険
- 終身保険
- 養老保険
- 個人年金保険
見直しポイントは主に2つ。
- 解約返戻率
- 保険料の負担感
貯蓄型保険は、保険料が高額になることがほとんど。
途中解約では払込保険料の総額よりも戻ってくるお金が少なくなる「元本割れ」が起きます。
貯蓄型保険を見直す際は、担当営業さんやFP無料相談など、プロの意見を取り入れて慎重に行ってください。
保険は、人生の中で皆さんが想像している以上に高い買い物。
ムダな保障が付いていないか、自分自身のライフプランと合った保障内容であるか、よく検討しましょう。
必要な保障を確保することを忘れず、保険料の節約ができるよう見直しの検討をしてみてください。
見直し効果が大きい固定費 第2位【通信費(スマホやインターネット)】
現役FP/IFAの方に聞いたアンケート結果では、「通信費」は見直し効果が大きく、すぐに見直せる固定費として多くの票が集まりました。
スマホなどの携帯電話やWi-Fiなど、今や必需品となりました。
価格の安さだけで通信費を見直してしまうと、通信障害などの問題で困ることも。
見直すためのポイントは、価格と合わせてご自分の生活圏との相性がいい会社を見つけること。
詳しい見直し方法と合わせておすすめプランをご紹介します。
見直すための準備
携帯料金の見直し方法がよくわからない方は、経産省のサイトを参考にすることをおすすめします。
(参考:経産省 携帯電話ポータルサイト「料金プランを見直してみよう」)
見直しポイントは主に3つです。
見直すためにすること | 見直すポイント |
データ使用量を把握する | まずは自分がなにをどれくらい使用しているかを把握する |
自分に合った料金プランを選ぶ | 実際に使用している通話料・通信量がプランと合っているか |
不要なオプションを外す | 加入時に必須でつけられているオプションは不要であれば都度外す |
内容がよくわからない上に、時間がなくて店舗へ行けず、そのままになっているケースも。
まずはなににどのくらいの料金が発生しているかを把握することが大切です。
全体像をつかんだら、節約できるポイントを探していきましょう。
見直し方法
では、実際に携帯プランを見直す場合、どのような方法があるのでしょうか。
方法は大きく分けて2つあります。
- すでに契約している会社でプラン変更をする
- 他社に乗り換える
携帯電話業界に新規事業者が参入したことで競争が活性化し、新しい料金プランが生まれました。
(参考:経産省 「健全な携帯電話市場の実現に向けた取組の推進」)
料金やお住まいのエリアを確認して、自分に合ったプランを探してみましょう。
▼3大キャリア プラン一覧▼
※20GBプランの場合
キャリア | 新料金プラン | PRリンク | 料金 |
docomo | ahamo | 2970円(税込)〜 | |
au | povo | 2700円(税込)〜 | |
ソフトバンク | LINEMO | LINEMO | 2728円(税込)〜 |
メリットやデメリットを含め、自分に合うプランを検討して、ぜひ節約効果を実感してください。
見直し効果が大きい固定費 第3位【住居費】
住居費の目安は、世帯年収の20-25%と言われています。
家計の大半をしめる「住居費」の見直しは、難しい反面、節約効果は絶大です。
できることなら見直したいと思っている人も多いはず。
住居費を「住宅ローン」と「家賃」の2つに分けて、それぞれの見直しポイントをご紹介します。
住宅ローン
住宅ローンの見直し方法のひとつに「借換え」があります。
借換えとは、新しく住宅ローンを借り入れて、現在返済している住宅ローンを一括返済すること。
一般的に住宅ローンの負担軽減ができる条件として、次の項目があります。
- ローン残高が1000万円以上
- 返済期間が残り10年以上
- 借り換えるローンとの金利差が1%以上
項目に該当する場合、住宅ローンの借り換えは有効です。
しかし、借換えをする際には、50-70万円ほどの諸費用がかかります。
携帯キャリアなどの住宅ローンから低金利の商品が出ているため、検討される方は一度チェックしておくとよいでしょう。
借り換えることで損をしてしまっては本末転倒。
借換えシミュレーションや金融機関などのプロに相談してから借換えを検討しましょう。
家賃
家賃は、立地や物件に大きく左右されます。
賃貸にお住まいの方が住居費を見直す場合、引っ越しをするかまたは家賃交渉をするか、2つの選択肢があります。
それぞれのメリット・デメリットを確認してみましょう。
◇引っ越しの場合
メリット |
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デメリット |
|
◇家賃交渉の場合
メリット |
|
デメリット |
|
住居費を見直す場合は、全国賃貸管理ビジネス協会が毎月調査している家賃一覧などから、自分の住んでいる地域の家賃相場を確認しましょう。
お子さんのいるご家庭では、転園や転校などの問題もあり、引っ越しはなかなかハードルが高いですよね。
その場合は、更新のときに不要なオプションはないか、家賃交渉できないか、ダメもとで大家さんや管理会社に相談するとよいでしょう。
見直し効果が大きい固定費は、節約できる金額が大きい分、ハードルも高いです。
たとえば、住宅ローンの借り換えであれば、一度銀行に行く必要があり、また保険に関しても、必要な保障を確保しながら保険料の見直しをするには、ライフプランから練り直す必要があります。
時間がない人にとっては、見直しをついつい後回しにしてしまいますよね。
今回のアンケート調査では、見直し効果が大きい固定費と合わせて、「すぐに見直せる固定費」についても質問しました。
FP/IFAの方々が選んだベスト3をご紹介します。
時間がなくても節約できる「すぐに見直せる固定費」ベスト3
すぐに見直せる固定費ベスト3をご紹介します。
第1位は「通信費」、第2位は「サブスク」、第3位は「水道光熱費」でした。
獲得ポイントはすべての費用で同じでしたが、今回は、順位ごとに選ばれた得票が多かった費用をランキングしました。
それぞれの見直し方法をご説明します。
すぐに見直せる固定費 第1位【通信費】
時間がない人におすすめの、「すぐに見直せる固定費」第1位は「通信費」でした。
通信費は、見直し効果が大きい固定費第2位にも選ばれており、自宅で見直しできる手軽さから多くの表を集めました。
詳しい見直し方法は「こちら」をご確認ください。
すぐに見直せる固定費 第2位【サブスク】
知らない間に同じようなサブスクに加入していることってありますよね。
月々小さなお金だからといって放置すると、知らない間に大きな負担になる固定費が「サブスク」です。
サブスクは、加入のしやすさと同様、解約もネットでできることから、「すぐに見直せる固定費」第2位に選ばれています。
では、すぐにできる見直し方法やサブスクの管理方法をご紹介します。
見直し方法①契約内容の確認
まずは契約内容を確認しましょう。
漫画や音楽など、同じジャンルのものに重複して加入している場合や、家族で同じサブスクに加入している場合があります。
加入している契約内容を洗い出し、解約できるサブスクはないか確認しましょう。
見直し方法②生活スタイル
生活スタイルが変わった場合も、見直すいいタイミングです。
在宅勤務で通勤しなくてもよくなったり、時間に余裕がなくて利用できなくなったり。
生活スタイルの変化に合わせて、使うサブスクを選びましょう。
サブスク管理はクレジットカードの明細がおすすめ!
サブスクは基本的にクレジットカードの引き落としで決済されます。
毎月1度はクレジットカードの利用明細をチェックし、無料期間が終了して料金が発生しているものがないか、確認することが大切です。
上手にバランスを取りたいですね。
すぐに見直せる固定費 第3位【水道光熱費】
「やりっぱなし」による無駄遣いに気づくだけでも節約につながる固定費が「水道光熱費」です。
プランや契約先を変えずに見直せる固定費として第3位に選ばれました。
2016年に電力自由化、翌年の2017年にガス自由化が始まりました。
自由化することにより競争が活性化し、さまざまな新プランやサービスが出てきましたが、光熱費の料金の仕組みを知っている人は少ないはず。
経産省の資源エネルギー庁のサイトを参考に、それぞれの料金の仕組みと見直しポイントをご紹介します。
電気料金
毎月支払っている電気料金は果たして適正価格なのか。それを知るためには、まず料金の仕組みを把握しましょう。
電気料金の仕組みは以下の通りです。
電気料金の仕組み | 総原価=小売・発電関連費+送配電関連費=電気料金収入 |
※上記費用だけではなく、燃料費の変動に対する追加料金として「燃料費調整額」があります。
電気料金は主に2種類あります。
電気料金の種類 | 特徴 | 企業 |
規定料金 | 価格改定には経産省大臣の承認が必要 | 大手電力会社など |
自由料金 | 事業者の裁量によって変更可能 | 大手電力会社の新プラン・新規参入事業者など |
電気料金の仕組みは基本的には同じですが、大きく異なる点は「小売・発電関連費を自由に変更できるか」です。
月々の電気代の平均金額よりも急に支払う金額が増えてしまった場合は、見直しするタイミングです。加入している電力会社へ問い合わせをしましょう。
見直しポイントは主に2つ。
- 基本料金
- アンペアの変更
使用量に対する料金はさほど変わらなくなってきたので、プラン変更や乗り換えなどでいかに基本料金をおさえられるかがポイント。
乗り換えなどが難しい場合は、それほど家電を使わないのであれば、生活に支障が出ない範囲内でアンペアの見直しを行うとよいでしょう。
ガス料金
ガスの種類は主に3つです。
- 都市ガス(液化天然ガス)
- 簡易ガス(液化石油ガス)
- プロパンガス(液化石油ガス)
今回、自由化したものは、「都市ガス・簡易ガス」の2種類。
プロパンガスはもともと自由価格のため、交渉したことがある人もいるかもしれません。
ガス自体の価格と合わせて、プロパンガスは運搬費+人件費などがかかるため、自然と料金は高くなります。
プロパンガスを利用している場合は、都市ガス物件に引っ越すことが一番節約効果があるでしょう。
しかし、通勤や通学などを考えると、都市ガス地域への引っ越しはそう簡単にできません。
引っ越しのほかに、ガス料金の見直しポイントは次の通りです。
- プランの変更
電気・ガス・インターネット回線など、契約を一社にまとめると加入できる割引プランがあります。
まとめた際の総額と現在の支出をよく比較し、ライフスタイルに合ったプランへの見直しを検討してみてください。
どの会社のどのプランで契約するか悩んでしまう場合は、一括比較サイトでシミュレーションする方法をおすすめします。
ぜひ試してみてください。
▼ここがおすすめ▼
エネチェンジ 電気とガスのかんたん比較
変動費の中で一番節約できるものは?サイトやお得な制度を使って楽しく節約!
家計の支出で、月々金額が変わる支出を「変動費」といい、主に食費や日用品費、被服費などをいいます。
育ち盛りのお子さんがいる家庭では、なかなか節約が難しいところ。
変動費を節約したいなら、「ルール」を決めて「意識」することが大切です。
では、食費・日用品費・被服費それぞれにおさえてほしいポイントをご紹介します。
「ほしい」という気持ちと向き合って、本当に必要かどうかを見極め、一緒に節約意識を高めていきましょう。
食費
食費を節約したいなら「自炊」が基本です。
コンビニや外食では一食1000円ほどかかるところをお弁当に変えることで、半分以下の費用におさえることが可能です。
飲み物も水筒などのマイボトルを持参することで、約150円の節約に。
訳あり品に抵抗がない人、購入してすぐに食べる人におすすめしたいのが、「フードロスサイト」です。普通に買うよりも半額以下で購入でき、社会貢献もできるため、活用する人が増えています。
ぜひご家庭にあったアプリを探してみてください。
▼フードロスサイト▼
フードロスサイト | 特徴 |
WakeAi(ワケアイ) | 食肉加工品や海産物などの食品から、生花や植物まで取り扱っている。 |
let(レット) | 食品や日用品はもちろん、コスメなどの商品も多く取り扱っている。 |
食べチョク | 全国のさまざまな特産品があり、台風などの自然災害に伴う支援商品なども取り扱っている。 |
Kuradashi(クラダシ) | ギフト用の食品やお菓子などが多い印象。サイトキャラクターの「フー」と「ドロス」が可愛らしい。 |
tabeloop(タベループ) | 「エシカル消費」と「食品ロス削減」をテーマにオーガニック野菜などを産地直送で販売している。 |
フードロス(食品ロス)とは、まだ食べられるのに廃棄される食品のことです。
(引用:消費者庁 食品ロスについて知る・学ぶ)
毎日微々たる金額でも、少しずつ生活習慣に取り入れていきましょう。
日用品費
日用品は主に、ティッシュやトイレットペーパー、洗剤などを思い浮かべますよね。
腐らないものだからこそ、消費スピードを把握して購入したいもの。
それぞれの日用品を都度買いにいくと、目的ではないものまで購入してしまうことがあります。
変動費の節約はいかにお店に行く機会を減らすかにあります。
まずは日用品がどのくらいでなくなるのかを把握し、買い物への頻度を減らしましょう。
また、ふるさと納税を活用するのもおすすめです。原則として、寄附額のうち2,000円を越える部分が所得税と住民税から全額控除され、かつ返礼品として各自治体の特産品などを受け取ることができます。
買い物をするだけではなく、控除を受けながら賢く日用品を購入しましょう。
▼ふるさと納税サイト▼
サイト名 | 特徴 |
さとふる | ソフトバンクグループが運営している。返礼品の到着が早い。 |
au PAY ふるさと納税 | お肉や海鮮などのグルメなど、人気の高い自治体の返礼品を多く取りそろえている。 |
楽天ふるさと納税 | 楽天ポイントの還元率が高い。楽天市場のように買い物できる。 |
マイナビふるさと納税 | 日用品や家電も豊富。シンプルな手続きでふるさと納税が可能。 |
ふるさとパレット | 東急グループが運営するサイト。東急オリジナルの返礼品がある。 |
※2023年10月からルールが変わります! (2023年9月14日現在)
(参考:総務省 ふるさと納税の次期指定に向けた見直し)
ルール変更に伴い、変わることは以下の通りです。
- 寄付金額が1000円前後高くなる
- 返礼品の品数が減る
- セット商品が減る
制度の見直しにより、以前よりも恩恵が受けられなくなるという印象ですが、やらないよりはやる方がお得です。
上手に活用しましょう。
被服費
お子さんがいると定期的に必要になってくる被服費。
せっかく買っても、成長期のお子さんでは1シーズンで着られなくなってしまうこともあり、悩ましいところ。
古着に抵抗がなく、少しでも被服費をおさえたい人は、フリマやバザー、お下がりなどを活用しましょう。
▼フリマサイト▼
サイト名 | 特徴 |
PayPayフリマ | 販売手数料が業界最安値の5% |
メルカリ | 手軽に出品でき、匿名取引ができる |
楽天ラクマ(旧フリル) | 1万円以上の振込手数料が楽天銀行なら0円 |
スニーカーダンク | スニーカーに特化したフリマサイト |
オークファン | 国内最大級のショッピング・オークション情報サイト |
出品者は主に「個人」と「企業」の2パターンです。
個人で管理されたものに抵抗があるなら、企業が出しているものを検索するとよいでしょう。購入する際は、購入前の手順や送料負担など、出品者が出している注意点をよく読み、トラブルのないように気をつけてください。
新品がほしい場合は、シーズンオフで値引きが始まるときがチャンスです。
商品入れ替えのシーズンオフに、定価よりもお得に購入できます。
ジャストサイズよりワンサイズ大きいものを買うように気をつけましょう。
また、普段用とお出かけ用に洋服を使い分けてメリハリをつけるのもポイント。
ほしいものがあった場合、割引まで待ってしまうとなくなってしまうケースも。
購入金額の上限を設けるなどして、洋服選びを楽しんでください。
制服などに関しては、地域によっては学校や専門店などが回収し、リユースしている場合があります。
入学式などが近い場合は在庫がなくなることもあるため、お子さんの通っている学校などに確認したり、周囲の人に聞いたりして、早めに情報を集めておきましょう。
節約効果を実感できる!家計見直し以外の方法
固定費や変動費を見直すことで、節約の効果はすぐに実感できます。
すでに家計の見直しをされている人や他にもっと工夫したい人向けに、家計の見直し以外にも生活に取り入れたい3つの節約方法をご紹介します。
キャッシュレス決済
キャッシュレス決済は大きく4つに分類されます。
キャッシュレス決済 | 特徴 | 代表的なもの |
クレジットカード | 個人の信用をもとにクレジット会社が代金を立て替え、翌月請求する | AMEX、JCB、VISA、MasterCardなど |
デビットカード | カード利用と同時に口座から代金が引き落とされる | 銀行口座を持っているところ |
電子マネー | 交通系と流通系に分けられる カードに一定金額をチャージし、カードをかざして支払う |
交通系:Suica、PASMOなど 流通系:nanako、WAONなど |
QRコード/バーコード決済 | スマホ決済のひとつ 仕組みは電子マネーとほぼ同じ 決済アプリに一定金額をチャージし、スマホをかざして支払う |
PayPay、楽天ペイ、LINEpay、d払いなど |
キャッシュレス決済選びのポイントは、よく行くお店を把握すること。
買い物などの生活パターンを把握することで、効率よくポイントを貯められるほか、無駄な出費を防ぐことができます。
現金で支払うだけでは発生しないポイントを利用して、賢く節約しましょう。
ポイ活
ポイ活とは、ポイントを貯めたり、たまったポイントを使う活動のこと。
キャッシュレス決済で発生するポイントも「ポイ活」として取り入れている人も多いはず。
ポイ活は微々たるポイントしか貯められず、非効率だと言われていますが、「ポイントサイト」を経由するなどの工夫次第で、ポイントを大きく獲得することも可能です。
キャンペーンなどのイベントではポイント還元率が高く、車検やクレジットカード発行など、生活に合わせて必要なサービスがある場合は、ポイントサイトを活用してみるのもよいでしょう。
▼ポイントサイト▼
サイト名 | 特徴 |
ハピタス | 取り扱いサービスが豊富で、ポイント還元率が高い |
ECナビ | ショッピングやアンケートはもちろん、ミニゲームでもポイントが貯まる |
ちょびリッチ | 利用者数400万人。お買い物をちょっとお得にするポイントサイト |
ポイントサイトの選び方には注意が必要です。
国民生活センターなども注意喚起していますので、自分でよく調べてから活用しましょう。
(参考:国民生活センター ポイントサイト利用によるトラブルに注意)
合わせて、ポイント目的の無駄遣いはしないよう、注意してポイ活をしましょう。
家計簿アプリ
家計簿アプリとは、家計の収入・支出が管理できるアプリのこと。
ノートとは違う家計簿アプリのメリットは以下の通りです。
- 夫婦、家族と共有できる
- アプリと口座を紐づけることで自動入力できる
- 自動計算してくれる
最初こそ口座紐づけなどの手間がありますが、一度設定してしまえばあとは簡単です。
時間がない人や手軽に家計簿を継続したい人は、「家計簿アプリ」で家計管理を始めてみてください。
現在はクレジットカードアプリにも家計簿機能が付いているものもあるので、合わせて活用するのもよいでしょう。
▼家計簿アプリ▼
サイト名 | 特徴 |
マネーフォワード | 家計の「見える化」のほかに、改善までサポートしてくれる。 |
Moneytree(マネーツリー) | 銀行、証券、電子マネー、ポイントやマイルなど、あらゆる資産を一括管理できる。 |
おカネレコ | 初期設定なしですぐに始められる。オフラインでも利用可能。 |
デメリットとして考えられるものは、購入履歴や口座などの情報漏えいの危険性です。
口座紐づけをしない、公共のWi-Fiを利用しないなど、セキュリティ対策も忘れずに行ってください。
節約の基本は、お金の入り口(収入)と支出ごとの出口(口座など)を把握することです。
無駄遣いを認識するだけでも効果があります。
また、使っていない口座やクレジットカードなどは、解約するなどして手元に置かないようにしましょう。
これだけはやめて!おすすめしない節約方法
最後に、これだけはやめてほしい、おすすめしない節約方法をご紹介します。
それは次の4つです。
- 節約してできたお金の使い道を決めていない
- 安いものばかりを買う
- 細かい節約をする
- ひとりで頑張る
実践しても効果が小さかったり、もしくは逆効果になり得る可能性があります。
節約は「目的」ではありません。
何のために家計の見直しをして節約をするのか、おすすめしない節約方法を取り入れていないか、今一度ご家族と確認してみてください。
節約してできたお金の使い道を決めていない
節約できたからといって、浪費癖がついてしまっては、見直しの意味がありません。
お金の使い道が当面ない場合は、節約してできたお金の使い道として、「資産運用」がおすすめです。
FP/IFAの皆さんに節約してできたお金の使い道を聞いたところ、9人中7人の方が「資産運用」と回答しています。
インフレでお金の価値が下がっているので、老後資金や教育資金など、将来のあらゆる目的に使用できる資産運用に取り組んでみてください。
安いものばかりを買う
「安物買いの銭失い」ということわざがあります。
意味は、「安いものは品質が悪く、すぐに買い換える必要などが出てくるので、かえってお金がかかる」ということ。
価格が安いものには理由があります。
原材料などの質が悪かったり、人件費などを無理に削減していたり。
食品に関しては健康に直結し、家電などはすぐに壊れてしまうなどの問題があります。
安いものには理由があることを知った上で、買うものをしましょう。
細かい節約をする
光熱費をおさえたいがために真夏にエアコンを禁止したり、水道代を節約したいためにシャワーを禁止したり、細かく節約すると生活に支障が出ます。
豊かな暮らしをするためにはじめた節約で生活が苦しくなってしまうのは本末転倒。
節約に対するネガティブイメージも膨らむため、長続きしません。
細かく節約するのではなく、出費をおさえるポイントをしっかり意識し、家族が快適に暮らせる生活を目指しましょう。
ひとりで頑張る
家計は家族のことです。
ひとりで節約を頑張っていても、家族が協力的ではないと、「なんで私ばかり」という気持ちも生まれ、家族関係もギスギスしてしまいます。
節約は家族で協力することが大切です。
ひとりで頑張らず、家族と共有意識を持って取り組みましょう。
一番節約できるものは「固定費」
家計で一番節約できるものは、ズバリ「固定費」です。
「固定費」の見直しは、細かく家計を見直す時間がない人や大きく節約効果を実感したい人におすすめです。
家計の見直しをするなら、早ければ早い方が効果を実感できます。
ご家庭内で見直しに取り組むことを決めたら、行動に移すのみ!
固定費のどの費用から手をつけたらいいかわからないという人は、プロに相談するのもよいでしょう。
ぜひ、ご家族と一緒に家計の見直しに取り組んでみてください。