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税務職員が見た、お金持ちの共通点【投資・仕事・生活】

税務職員が見た!お金持ちの共通点

 

今回は「お金持ちの共通点」についてお伝えします。

税務職員の頃、僕は億万長者の生活や資産状況を多く見てきました。そこでわかった3つのポイントが、資産運用、生涯現役の仕事、そして質素な生活です。

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小林義崇

マネーライター
元国税専門官
小林 義崇

1981年福岡県生まれ。西南学院大学商学部卒業。2004年東京国税局の国税専門官として採用され、相続税の調査や所得税の確定申告対応、不服審査業務等に従事。2017年7月東京国税局を退局し、フリーライターに転身後、マネージャンルを中心に執筆。「すみません、金利ってなんですか?」(サンマーク出版)、「元国税専門官がこっそり教えるあなたの隣の億万長者」(ダイヤモンド社)ほか著者多数。

税務署でお金持ちの特徴を知った

税務署のイメージ画像

僕は2004年から2017年まで東京国税局の職員でした。担当していたのは、主に相続税などの資産税調査です。

当時、相続税の申告が必要だったのは資産額が1億円を超えるようなケースです。そのため、数億円、数十億円の資産を持つ人たちの申告書のチェックや税務調査をしてきました。その数は、100件は確実に超えていたでしょう。

その経験から、僕の中で、億万長者に共通する特徴がみえてきました。それは、おそらく多くの方にとって意外なものだと思います。

お金持ちの特徴① 資産運用をしている

お金と時間のイメージ画像

一つ目の共通点は、ほぼ必ず資産運用をしていたことです。

相続税を申告する時には、亡くなった日時点の財産の一覧を提出します。土地、有価証券、現金・預貯金など、どういう財産がいくらあったかを申告するのです。ちなみに、申告された資産内訳の統計は国税庁が公表しています。

 

相続財産の内訳

この表から明らかですが、申告された資産が普通預金だけという人はいません。株式や投資信託、あるいは貸付用の不動産を持っているケースが大半です。

つまり、お金持ちは仕事から収入を得るだけでなく、収益を生む資産を作っています。そして、こつこつと財産を育ているのです。

僕が税務調査を行っていた頃、すでにバブルは弾けていました。株価はかなり落ちていたはずですが、それでも億超えの財産があったのは、長年にわたって資産を蓄えてきたからなのでしょう。

株式や投資信託の運用は、長く続けるほど収益が大きくなるという特徴があります。だから続けた人勝ちです。若いうちからコツコツ資産運用を続けることがお金持ちにの第一条件なのかもしれませんね。

ちなみに、逆に資産運用で損をしている人もいました。そこに共通していたのは、証券会社の人から言われるままに取引していたことです。株価が右肩下がりの時代に頻繁に買い換えていたら、資産が増えるはずがありません。

お金持ちの特徴② 生涯現役の仕事を持っている

生涯現役の仕事を持つ

次に仕事の内容です。これが一番意外でした、相続税を申告していた人に、サラリーマンだった人はほとんどいませんでした。たまたま僕の見ていた申告書がそうだった、という可能性もあるかもしれませんが。

お金持ちといって僕が思い浮かべるのは、官僚とか上場企業の幹部ではないでしょうか。でも、実際にはそういう人の相続税の申告はほとんどなかったのです。

サラリーマンの人は当時なら60歳で定年を迎えて、あとは年金生活です。年金収入だけで財産を増やすのは難しく、基本的には減っていくことになるでしょう。だから亡くなった時に1億円以上の財産が残っていることは、ほとんどなかったのだと思います。

逆に申告が多かったのはフリーランスや個人事業主、あとは会社経営者です。いずれも定年の概念がなくて、生涯現役という方もいますね。

具体的な職業としては、工務店やマッサージ師など。世間的なイメージからは収入が多いと想像できませんが、実は億単位の財産がありました。

 

あとは地主さんも多かったですね。それを誰かに貸していれば収入が入り続けます。また土地や建物自体に資産価値がありますから、申告対象になることも多いのでしょう。

お金持ちの特徴③ 生活ぶりは質素

白いボードの上にSIMPLEの文字

 

次に生活ぶりについてですが、本当に質素でした。これには僕が持っていたお金持ちのイメージが打ち砕かれました。

相続税の調査では、何にお金を使ったかを徹底的に調べます。預貯金の動きも確認するのですが、ほとんど無駄遣いはしていないようでした。

家は広くて立派でも、服装にお金を使うとか、明らかに華美な生活をしている感じはありませんでした。当時20代だった僕でさえ、生活ぶりはそれほど自分と変わらない気がしました。

実際は1億円以上の資産があるのです。それでもお金持ちの人は生活費を2倍、3倍にするという考えはないのでしょう。お金に踊らされず、質素な生活を続けたからこそ、資産を蓄えられたのだと思います。

お金持ちのマネはすぐにできる

 

このようなお金持ちの状況を見てきたなかで、僕がいま意識していることが3つあります。

フリーランスとして生涯働く

机の上にパソコン、スマホ、コーヒーがある

 

一つはフリーランスとして生涯、仕事を続けることです。それには、自分がやりたいことをするのが大事だと思っています。好きだからこそ続けられますよね。僕は本を書くのも、YouTube動画を撮ったりするのも好きでやっています。

生涯現役でいるためのベースとして健康も大事だと思います。新しい知識を得るために勉強することも重要です。こうした基礎を整えながら、やりたいことをし続けていく。そしてそこから収入を増やしていきたいですね。

資産運用を続ける

数枚の小銭が積み重なっている画像

資産運用は必須です。僕は積立NISAを3、4年やっていますが、いまの利益は気にしていません。20年とか30年後のための資産だと考えているからです。

先ほどお伝えしたように、投資は長く続ける方が成功確率は上がります。だから、今はただこつこつと積み立て続けるだけです。

無駄遣いをしない

無駄遣いをしない

生活ぶりが質素かどうかについての基準は、各々の価値観によると思います。僕もなるべく支出を抑えたり、無駄遣いはしないようにしています。

たとえば、住居費のローンは低くおさえて7万円くらいです。高いローンを組むと後で厳しくなると困ると思ったからです。また衝動買いはせず、その時に必要なものだけを買うようにもしています。

長い間楽しみながら生活するために、お金持ちからの学びを取り入れる

最後に余談ですが、アンドリュー・スコット氏、リンダ・グラットン氏の『LIFE SHIFT2』を読みました。

人生100年時代と言われます。その間に仕事や人との付き合い方は変わっていきますよね。だからそれにうまく対応していく必要があると思います。そしてできるだけ楽しみながら生活していきたいですよね。

紹介したように、お金持ちになる人は特別なことをしているわけではありません。普通に仕事をして質素に生活しながら、こつこつ資産運用をしているのです。このことは僕たちも意識できることですよね。できるところを取り入れて、少しでも多くの収入を得ることにつなげていきましょう。

 

 

※この記事はYoutube動画をもとに作成したものです。

 

 

 

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※本記事は執筆時点の情報に基づき掲載しています。制度のルールなどが変わる可能性がありますので、最新の情報をご確認ください。

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