- 昔作ったクレジットカードをなんとなくそのまま使っている
- 財布にポイントカードがたくさんある(貯めているポイントを絞っていない)
こういったことに心当たりはありませんか?
お金の使い方がうまい人になるための第一歩は、お金まわりを「整理」することから始まります。
この記事ではお金の使い方が上手い人の特徴や行動を掘り下げて、今日から自分にも取り入れられる3ステップを解説。
4大共通ポイントと呼ばれる【楽天ポイント、Tポイント、dポイント、Pontaポイント】に加え、【PayPayポイント】の計5つの共通ポイントを「ついでに賢く貯める」仕組みづくりについてもお伝えしています。
お金の使い方が上手い人の特徴
多くの人が「将来のために貯金しないと」と感じており、そのためには「節約」「我慢」が必要というネガティブなイメージをお持ちなのではないでしょうか?
この記事でお伝えする「お金の使い方が上手い人」とは、節約や我慢をしている人ではありません。
お金の使い方が上手い人とは
【長期的な目線で人生をとらえ、将来の目的に向かってロジカルにお金まわりを組み立てている人(整理、自動化できている)】を指します。
「ん?意味がよくわからないな」という人もご安心ください。順番に具体的に見ていきましょう。
逆算して予算を立てお金を使う(週・月・年)
家計管理は会社経営に例えると予算管理と同じで、家庭(会社)の根幹を担う重要な部分です。
家計管理は誰しもに求められるスキルですが、家族の人数(夫婦、子ども)が増えるほど複雑化するため、じつは難易度の高い項目です。つまずく人が多いのもうなずけます。
お金の使い方が上手い人の家計管理は下記の7つのステップで逆算して予算組みを行います。
◆長期視点 ①ライフプランを具体的に整理する(将来の大きな支出金額、起こる時期を予想します。教育資金、マイホームや車の購入、海外旅行、老後資金等) ②〇年後にいくら必要という目安を立てる ③そのためには今からいくら貯金をすれば良いか把握する(毎月いくらまで落とし込む) |
◆中期視点 ④生活まわりにかかる特別費を年単位で整理する(固定資産税、車検、家電の買換え、家族旅行、誕生日プレゼント等) ⑤そのために月々積立で事前に用意するorボーナスで用意するか考える(年間の収入額も合わせて整理) |
◆短期視点 ⑥毎月の生活費(家賃・食費・水道光熱費・通信費など)を整理する ⑦毎月の収入額と③⑤を照らし合わせて先取り貯金。⑥にかけられる予算金額を具体的に出し、その範囲で生活費用を見積もる |
長期視点から逆算して組み立てることで、「何のためにいくら必要で毎月〇〇円貯金している」と見通しを持つことができます。
「なんとなく毎月〇〇円貯金している」という状態と比べると、急な入用の場面でも慌てることはありません。
お金の色分けができている
お金の使い方が上手い人は「これは〇〇に使うお金」「あれは〇〇に使うお金」のように、お金の使い道を色分けしています。(上記のライフプランに基づき逆算して予算立てる考え方と同じ)
そうすることで、お金の置き場所(預ける商品)を使い道に合わせて選ぶことができます。
・生活費や緊急時に必要なお金→普通預金、定期預金
・3年後にリフォームで必要なお金→国債
・当面使う予定のないお金(老後資金など)→NISAで投資信託
食料品や日用品はいつものお店を利用する
「今日は気分でこっちのスーパーに行ってみよう」「ついでにコンビニに寄ろう」なんてこと、ありませんか?
お金の使い方が上手い人は「行きつけのお店」が決まっているものです。
食料品や日用品を購入するお店を決めておくと
- 陳列場所を把握しているので買い物時間を短縮できる(時間を生み出す)
- お得な商品や特売日を把握しやすい
- 「なんとなく立ち寄った」ゆえの出費を抑えることができる
- 効率よくポイントが貯まる
などのメリットがあります。
なんとなく立ち寄ったお店では、欲しい商品を探すのに店内をぐるぐる探し回って時間がかかったり、目新しい商品を見つけてつい買ってしまったり・・時間もお金も浪費しがちです。
いつものお店で必要なものだけを購入する習慣を持つことが大切です。
基本キャッシュレスで効率化
「キャッシュレスにするといくら使ったかわからなくなるから苦手」「使いすぎてしまわないか不安」という人もいらっしゃいますが、これは家計管理が整理できていない証拠です。
予算をあらかじめ決めておく、利用明細はこまめに把握する、家計簿アプリを活用するなどコツを抑えて利用することがポイントです。
クレジットカードや電子マネーをうまく活用すると、財布がすっきりする、家計簿アプリで管理がラクになる、ついでにポイントが貯まるなど、良いことがたくさん。
代表的なキャッシュレス決済手段 ・クレジットカード ・デビットカード ・交通系ICカード ・〇〇Pay |
お金まわりは家計簿アプリで一元管理
キャッシュレス化すると支出がデータ化されます。
家計簿アプリと連動しておくことで、お金の流れを自動で見える化することが可能です。
家計簿を書く時間をカットし、ほかのことに時間を有効活用する。お金の使い方が上手い人は「時間の生み出し方」も上手です。
◆参考:家計簿アプリ
マネーフォワード | 銀行、カード、証券口座などすべてを1つのアプリで管理可能。 レシート撮影することで現金支出も一緒にデータ化することができます。 予算機能で今月使えるお金をチェックする機能も便利です。 |
オリーブ | 三井住友銀行の口座、クレジット、デビット、ポイント払い、保険、証券をまとめて1つのアプリで管理することが可能です。 |
夫婦の場合:家計管理の共有方法
結婚や同棲を機に、夫婦やパートナー間で家計管理が悩みの種になることもしばしば。
特に共働きの場合は、収入源が2つあるためどのように管理すれば良いのかわからないという人も多いのではないでしょうか。
「2人の生活費をお互いがきちんと把握する」ことが家計管理のスタート地点です。
「お金の話はなんだか聞きづらくて・・・」とお悩みの人にもおすすめの便利なツールも登場しています。
◆参考:夫婦やパートナー間でおすすめ家計簿アプリ
ファミリーバンク | 「今月の電気代いくら?」という会話が不要になるアプリ。 わざわざパートナーに確認しなくても、夫婦で共通の家族メールを見るだけで確認できるようになります。 共通口座のクレジットカードを夫婦それぞれで持てるので、出費をまとめて確認可能。 |
B/43(ビー ヨンサン) | ふたりの生活費、毎月いくらかかっているか把握できていない問題を解決するために生まれた「チャージ式Visaカード&アプリ」。 入金方法は銀行口座やコンビニ以外にもクレジットカードやあとばらいチャージなど幅広く対応していて便利です。 |
国の制度をうまく活用している
お金まわりを整える手段として、下記の国の制度もしっかり活用しています。
NISA | 「NISA口座(非課税口座)」内で、毎年一定金額の範囲内で購入した株や投資信託などの金融商品から得られる利益が非課税になる制度。2024年からさらに充実した内容に変更される。 |
iDeCo(イデコ) | 自分で決めた金額を積立し、60歳以降に受け取ることができる仕組み。大きな税制優遇が特徴。 |
ふるさと納税 | ふるさと納税は、自治体への寄付が所得税や住民税から控除され、かつ地域の特産品等のお礼がもらえる仕組みです。 |
「貯める」「払う」という同じ行動をするならば、どの手段が1番賢い選択なのかを考えて自分のお金まわりに仕組み化する。
お金まわりの情報をキャッチ&実践できているかもポイントといえるでしょう。
預金だけでは将来必要なお金を準備できないことを理解している
お金の使い方が上手い人は投資に関心がある人が多いです。
なぜなら老後資金や教育資金を準備するために、預金だけでは足りないことを知っているからです。
ライフプランに基づき逆算して予算立てする際「今からいくら積立てれば将来いくらになる。そのためには金利が〇%は必要」ということも確認します。
預金金利だけでは必要金額に追いつかない事実を、シミュレーションを通して理解しているのです。
ついでにポイントが貯まる仕組みづくりをしている
ポイ活はお得なイメージがありますが、ポイントを貯めることを最優先にしてしまうとデメリットも伴います。
- 情報収集に時間をとられる
- メールがたくさんくる(開封作業に時間をとられる)
- ポイント欲しさに無駄な買い物をしてしまう
- クレジットカードの枚数が多くなる(管理できなくなる)
お金の使い方が上手い人はポイントを貯めること自体に重きを置いていません。
「何かをするついでにポイントが貯まる」ように効率の良い「ついで」の仕組みづくりを意識しています。
・投信積立はクレジットカード払い・・・口座引き落としで積立てるよりポイントが貯まる
・貯めるポイントを1つ決めて経済圏をまとめる・・・携帯キャリア、電気、ネット回線など
お金の使い方が上手い人は何にお金をかけている?
お金の使い方が上手い人は、しっかりお金を使います。
やみくもになんとなくお金を浪費するのではなく、生活(人生)を豊かにするためにお金をかけているのが特徴です。
ここでのポイントもお金の管理と同じく「長期的な視点でとらえ、逆算して考える」ことです。
具体的にみていきましょう。
自己啓発、スキルアップ
◆お金をかけていること ・本を読む ・資格を取る ・習い事 ・セミナーを受ける など |
自分の視野を広げたり、スキルアップのために意欲的な人が多いです。
知識や能力を磨くことで自分の価値を高めると、キャリアアップ&収入増につながる可能性も。
健康
◆お金をかけていること ・運動(ジム、ヨガに通うなど) ・健康診断、人間ドック、歯科健診を受ける ・良質な食事 ・睡眠環境 など |
国が「予防医療」に力を入れている昨今。お金の使い方が上手い人は自身の健康への投資に積極的です。
病気で通院を繰り返すような状況になると、医療費の負担もばかになりません。
何をするにも「体が資本」「健康でいてこそ」だということを理解しています。
良質な製品
◆お金をかけていること ・長持ちする良質な製品(結果コストパフォーマンスが良い場合も)・・・家具、衣類、キッチン道具など ・暮らしを豊かにする、満足度を高めるもの・・・生花、絵画、趣味など |
「安いものをとりあえず買う」ということはあまりしません。
物を買うときの「軸」を定めておくと「これ高かったけど全然使ってないな」ということはなくなりそうですね。
体験すること(経験や旅行)
◆お金をかけていること ・旅行 ・本物を知る経験(美術館、音楽鑑賞、観劇、食事など) |
「体験すること」にお金をかけています。
こういった体験は人とのつながりも生み出すことができ、人生の豊かさにもつながります。
時間を生み出すための手段
◆お金をかけていること ・自動調理器 ・お掃除ロボット ・食洗機、洗濯乾燥機 ・家事代行サービスの利用など |
時間を生み出すために活用できる商品やサービスは積極的に利用します。
家族と過ごす時間やスキルアップの時間にあてることができ、有意義な時間を過ごすことが可能です。
お金の使い方がうまい人になるための3ステップ
今日から実践できる方法を具体的にみていきましょう。
まずは自分の生活を整理、把握することが大切です。
「めんどくさいなあ」と腰が重たい人も大丈夫です。
1度整理してしまえば、あとは仕組化&自動化するだけでOK。共通ポイントも「ついでに」貯まるよう仕組化していきましょう。
ライフプランを具体的に立てる
まずはライフプランをできるだけ具体的にイメージしていきましょう。(もちろん将来のことはわからないので、変更点があることが前提でOK)
そこから家計管理の7つのステップを用いて、逆算して予算を立てていきます。
まずは長期的な視点を持ち、自分がどのタイミングでいくら必要になりそうかということを知ることが大切です。
家計管理の7つのステップ
◆長期視点 ①ライフプランを具体的に整理する(将来の大きな支出金額、起こる時期を予想します。教育資金、マイホームや車の購入、海外旅行、老後資金等) ②〇年後にいくら必要という目安を立てる ③そのためには今からいくら貯金をすれば良いか把握する(毎月いくらまで落とし込む) |
◆中期視点 ④生活まわりにかかる特別費を年単位で整理する(固定資産税、車検、家電の買換え、家族旅行、誕生日プレゼント等) ⑤そのために月々積立で事前に用意するorボーナスで用意するか考える(年間の収入額も合わせて整理) |
◆短期視点 ⑥毎月の生活費(家賃・食費・水道光熱費・通信費など)を整理する ⑦毎月の収入額と③⑤を照らし合わせて先取り貯金。⑥にかけられる予算金額を具体的に出し、その範囲で生活費用を見積もる |
何に1番お金を使っているか整理する
併せて現状の把握もしていきます。
毎月の支出を洗い出し「何に1番お金を使っているか」を整理していきましょう。
固定費のような毎月発生している金額が大きい項目は、クレジット払いに切り替えることがおすすめです。「ついでに」効率よくポイントが貯まる仕組みが整います。
どこで買い物することが多いか整理する
スーパー、ドラッグストア、ガソリンスタンドなど、日常的に買い物をするお店も一度整理していきます。同時に「自分が普段利用するお店(生活圏)で貯めやすい共通ポイントは何か」も意識してみてください。
今までなんとなくで選んでいたお店があれば、〇〇ポイントが貯めやすいからこっちのお店にしようと決めることができます。
ちなみに、スマホ代も共通ポイントの経済圏を意識すると効率よくついでにポイントを貯めることができますよ。
キャッシュレス派になる
現金払い派の人はキャッシュレスに移行することがおすすめです。
- ATMに並ばなくていい
- ついでにポイントが貯まる
- 支出がデータ化されるので管理がラク
- 財布がすっきり
など効率化につながるメリットがたくさんあります。
ここでのポイントは、自分の生活圏で貯めやすい共通ポイントを把握し、そのポイントと相性の良いクレジットカードを選ぶことです。
クレジットカードを持つ枚数は多くても2枚までと決めておきましょう。枚数が多いと管理しきれません。(決めた共通ポイント以外は追わない)
例)メイン1枚、クレジットカード積立用に1枚 |
家計簿アプリに連携させることも忘れずに。
国の制度を活用する
お得な国の制度はぜひ活用しましょう。
活用すると何がちがうのか、表で比較してみます。
「同じ支払う」ものでもココがちがう
|
「同じ積立てる」ものでもココがちがう
|
新NISAでクレカ積立を始める
「これから新NISAで投信積立を始めようかな」
「すでにNISAで積立をしているけど口座引き落としでしている」という人は、クレジットカードを活用して積立てる「クレカ積立」を選択するのがおすすめです。
投信積立は毎月一定金額を積立てるため、クレカ積立を設定しておくだけで自動的についでに毎月ポイントが貯まっていく仕組みを作ることが可能です。
効率よくポイントを貯める!5大共通ポイントと相性の良い証券会社&クレジットカード
これからクレカ積立を検討している人に、それぞれの5大共通ポイント(Tポイント、楽天ポイント、dポイント、Pontaポイント、PayPayポイント)と相性の良い証券会社&クレジットカードの組み合わせをお伝えします。
【2024年春から大注目!】Tポイント&三井住友カード
Tポイントと三井住友カードのVポイントが2024年春から提携し、国内最大級のポイント経済圏に!
両者ともにネット証券最大手のSBI証券と相性が良いため、Tポイントを貯めている人はもちろんですが、
「どのポイントに絞ればいいか迷っている」という人にとっても、ハズレのない選択といえるでしょう。
ポイント名 | Tポイント |
---|---|
相性の良い証券会社 | SBI証券 |
相性の良いクレジットカード | 三井住友カード |
【鉄板の組み合わせ】楽天ポイント&楽天カード
楽天経済圏を選択している人にはもちろんこの組み合わせではないでしょうか。
スマホを楽天モバイルに変更するなど、楽天経済圏にまとめることでさらに効率良くポイントを貯めることも可能です。
ポイント名 | 楽天ポイント |
---|---|
相性の良い証券会社 | 楽天証券 |
相性の良いクレジットカード | 楽天カード |
【穴場発見!】dポイント&マネックスカード
dポイントならdカード・・・ではなく、今回はマネックスカードとの組み合わせをおすすめします。
dカードとマネックスカードを比較した表がこちら。(※dカードのゴールドカードは年会費とのバランスを考え無料版で十分と判断。)
クレジットカード名 | dカード | マネックスカード |
買い物利用時の還元率 | 1% | 1% |
ドコモのスマホ代支払い時の還元率 | 1% | 1% |
クレカ積立時の還元率 | 資産運用ツールTHEOのみ利用可(0.1%) | マネックス証券で積立可能
(1.1%) |
マネックスカードはマネックスポイントが貯まる仕組みですが、マネックスではdポイントに交換することが可能です。(1マネックスポイント=1dポイント)
買い物利用時の還元率は同じ、マネックス証券でクレカ積立をするときの還元率が1.1%つくことを考えると、dポイントを貯めている人には良い組み合わせではないでしょうか。
また、NTTドコモとマネックスの資本業務提携により、この組み合わせは今後さらに充実した内容に変更される可能性も期待できるのではと考えています。
ポイント名 | dポイント |
---|---|
相性の良い証券会社 | マネックス証券 |
相性の良いクレジットカード | マネックスカード |
【Pontaザクザク貯めるなら】Pontaポイント&auペイカード
Pontaポイントを貯めている人はau経済圏でまとめると良いでしょう。
スマホ(auかUQモバイル)やクレジットカードも経済圏で統一すると効率よくついでにポイントが貯まります。
auカブコム証券は三菱UFJグループの一員です。
ポイント名 | Pontaポイント |
---|---|
相性の良い証券会社 | auカブコム証券 |
相性の良いクレジットカード | auペイカード |
【電子マネーNo.1】PayPayポイント&PayPayカード
PayPayで新NISAが利用できるようになったことはご存知でしょうか?
クレカ積立対応にもなり、どんどんユーザーにとって便利な機能が追加されています。
今後も内容が充実していくことに期待大です。
ポイント名 | PayPayポイント |
---|---|
相性の良い証券会社 | PayPay証券 |
相性の良いクレジットカード | PayPayカード |
お金の使い方が上手い人は【長期目線・整理・仕組化】
お金の使い方が上手い人の特徴や、自分に取り入れるための3ステップについてお伝えしてきました。
まずは自分の生活を整理、把握することが大切です。
そのうえで、長期的な目線で人生をとらえ、将来の目的に向かってロジカルにお金まわりを組み立てて仕組化していくと良いでしょう。
効率よくついでにポイントが貯まる方法として、クレカ積立も検討してみてはいかがでしょうか。